まちのこぼれ話〈溝口・久本・坂戸地域〉

 

駅までの道はグチャグチャで

長瀬 律子さん
(ながせ りつこ さん)

昭和5年生まれ 88歳
川崎市高津区坂戸在住

長女を出産された年に坂戸へ引っ越しされた長瀬さん。
当時の風景などについて伺いました。
(平成29年12月20日)

長瀬 律子さんの写真

女学校を卒業して

 

 女学校を出たあとは、昭和21年に帝国銀行に就職しました。当時は誘拐事件が多くてね、家にいた若い衆が私の帰り時間に合わせて迎えに来てくれました。銀行勤めは私が結婚する昭和28年まで7年間続きました。  

市営住宅建設の変遷

 

 この市営住宅建設の発端は、農家の人が、畑だったこの土地を坪450円で市に売り、平屋の45坪の住宅が十数棟建ったのです。一軒長屋をA住宅、二軒長屋をB住宅と言って、間取りは6畳と4畳と板の間の廊下、風呂場です。とても住みやすかったですよ。住人の子どもたちも皆、仲良しで一緒に久本小学校に通っていました。

当時の風景は

 

 昭和40年から50年頃は駅までの赤土が酷くて、雨が降るともう道がグチャグチャでした。雨の朝は、長靴を履いた夫を駅まで送っていき、駅で脱いだ長靴を家まで持ち帰っていました。それくらい、大変な道でしたねえ。(PDF版の抜粋です)

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