まちのこぼれ話〈溝口・久本・坂戸地域〉

 

主に牛とか馬とかに車を引かせて運んでいました

後町 初江さん
(ごちょう はつえ さん)

昭和12年生まれ 80歳
川崎市高津区久本在住

生まれた時からこの土地に住み続けている後町さん。
地域の様子や人々の暮らしなどについて伺いました。
(平成29年9月29日)

後町 初江さんの写真

戦中、戦後の記憶

 

 この辺りは大きな空襲に見舞われたことはなかったです。サイレンが鳴って、自分の家の近くに掘った防空壕に入ったことはありましたが、そんなに長い時間は入っていませんでした。終戦だからって生活はあまり変わらなかったですからね。この辺りはあまり戦争の被害がなくてよかったほうですね。

地域で助け合う農作業

 

久本小学校や高津高校のあるあたりは、田圃でしたし、野川や子母口の方にも農作業の手伝いに行ってました。皆、お互いに手伝い合っていましたから。採れたものは瀬田のほうの農協の集荷所に持っていきました。当時は自動車はなかったから、リヤカーも使ったけど、主に牛とか馬とかに車を引かせて運んでいました。

親戚が集った正月

 

 我が家は本家になりますんで、お正月には親戚が集まってお重に詰めた料理をいただきました。祖母たちが暮れに三日くらいかけて作っていました。床の間に鏡餅を飾ったりはしましたが、特別なしきたりの作法だの新年の挨拶だのといった形式的なことには、それほどこだわっていませんでしたね。 (PDF版の抜粋です)

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