まちのこぼれ話〈久地・宇奈根・北見方・下野毛地域〉

 

祖父が買ってくれた勉強机

戸張 重雄さん
(とばり しげお さん)

昭和7年生まれ 86歳
川崎市高津区北見方在住

北見方の農家に生まれた戸張さん。
ご家族との思い出や生活の様子などについて伺いました。
(平成30年7月2日)

戸張 重雄さんの写真

小学校の頃のこと

 

 高津小学校、今は新しくなっていますが、昔は平屋の校舎が3つあって、その左側に新しく2階建ての校舎ができました。
 私が小学校へ入学する時にね、長男だから勉強させるんだって、祖父が世田谷のボロ市で勉強机を買ってきてくれましてね。家まで背中に背負って帰ってきたんですよ(笑)。もう脚の部分がダメになって天板だけになっちゃったけど今でもそれを使っていますよ。

家業の手伝いのこと

 

 この辺りは桃の産地だったんですよ。中野島や宿河原が特に多かったですね。桃の花が咲くとあたり一面がピンクで、それは綺麗でした。
 近くに川があって、採れた野菜はそこで洗っていました。それを新宿、世田谷、中原などの市場にリヤカーを引いて歩いて運んでいました。

結婚式のこと

 

 結婚したのは昭和33年、26歳のときでした。結婚式は自宅で行いました。
 式を挙げる前に男性が女性の家にご挨拶の「顔出し」に行って、更に親戚を回りました。それから女性が男性の家の神社とお寺と親戚を回って挨拶したんです。本人同士が結婚前に顔を合わせたのは2、3回ですね。(PDF版の抜粋です)

PDFで全文を見る

地域別へ戻る