まちのこぼれ話〈下作延・上作延・向ケ丘地域〉
引っ越してきた頃の思い出
志田 袈裟義さん
(しだ けさよし さん)
昭和8年生まれ 83歳
川崎市高津区上作延在住
就職を機に川崎へ引っ越してきた志田さんに、
当時のまちの風景や町内会活動のことなどを伺いました。
(平成27年12月17日)
引っ越してきた頃の思い出は?
私が36年にここに越してきた時は、夏になるとよく唸り声が聞こえてきたんです「うううう」って。
その前に、ここに住んでいた方が引っ越しちゃったのはその唸り声のせいなのか、何かあったのかな?って。
同じくらいの時間になると「うううう」って聞こえてきて。
近所の人に聞いてみたら、それがね、食用蛙の声だって言うんです。声の正体が解るまでは皆ビクビクして、怖かったですよ(笑)。
周辺の様子は?
ここは自然に囲まれていましたね。
引っ越してきた時は軽自動車を持ってきたのですが、当時は車を持っている方はあまりいなかったですね。
農家はみんなリヤカーに作物積んで。この辺りはあまり坂がないですからね。
通勤するのは南武線。当時、私は武蔵溝ノ口駅を利用していて、津田山はあまり利用しなかったですね。
バスはね、ボンネットバス。この辺りはまだ人口が少なかったですから、来れば乗れました。けっこう便はありました。
そこの道路もここへ来た当時はボコボコの砂利道でした。
町内会の活動について教えてください
町内会の祭りは年に1回7月に、公園でやります。
最近は子どもが少なくなってきて、高齢者が多くなってきたけれど、近所の方に喜んでもらえればそれでいい。
小規模ですけど屋台も出してね。ほとんど周辺の方が集まってきますよ。
自分たちで、焼き鳥、焼きそば、フランクフルト、おでん、氷、飲み物とか模擬店をやります。
準備は大変ですけど喜んでもらえれば嬉しいですね。お手伝いしてくれっていえば、皆さん出てきてくれますし、
40~50代の人が頑張ってくれます。
町会の仕事をしていて良いのは、多くの方に会えること、これが一番いい。
地域とのつながりをこれからも大切にしていきたいです。
(PDF版の抜粋です)