まちのこぼれ話〈子母口・明津・蟹ヶ谷・久末・野川〉
ホタルの光の中を歩いて帰宅
増田 信一郎さん
(ますだ しんいちろう さん)
昭和16年生まれ 74歳
川崎市高津区蟹ヶ谷在住
新丸子に住んでいた子どもの頃から蟹ヶ谷の鉄塔でよく遊んでいた増田さん。
まちの移り変わりやお祭りの復活などについて伺いました。
(平成28年9月29日)
鳥や動物がいっぱい
引っ越してきた当時、この辺は家もポツポツとまばらで、畑や田圃、雑木林ばかりでした。
ホタルやカエルの他に、野鳥やいろんな動物がたくさんいました。休みの日になると空気銃を持って野鳥狩りにくる人もいました。
家ではチャボを飼っていたんだけど、野犬に殺されちゃいました。今ではすっかりいなくなりましたけど、昔は野犬がいっぱいいて、保健所が狂犬病を心配して盛んに野犬狩りってやってましたね。
町内会で道普請
道路が砂利道で雨になるとドロドロになってデコボコしていたのを、地ならしや草刈り、枝払いをしたりして、皆総出で道普請していましたね。普請に出られない人は“お茶菓子代”ってのを出してたっけな。
お祭りの復活
蟹ヶ谷には八太(やふと)神社がありますが、宮司さんが他の神社と兼任で普段は不在なんです。それで古くから地元の氏子さんたちが世話をして守ってくれていたのですが、その方たちもだんだん高齢になりますでしょう?それで新しく転入してきた人たちも一緒になって15年ほど前に奉賛会を設立したんです。
(PDF版の抜粋です)