まちのこぼれ話〈久地・宇奈根・北見方・下野毛地域〉
野毛の渡し
池田 清夫さん
(いけだ すがお さん)
昭和14年生まれ 79歳
川崎市高津区下野毛在住
下野毛で生まれずっと暮らしてきた池田さん。
ご家族のお話や地域の様子などを伺いました。
(平成30年9月7日)
ご家族のこと
あのころの親は皆厳しかったし強かったし怖かったですよ(笑)。私の母も厳しい人でね、よその家の桃をもいじゃった時には木に縛られた、あれは忘れられないです。物置き倉にいれられたこともあったし。でも後は優しかったですよ(笑)。
野毛の渡し
よく東京の人が下野毛の渡し船で多摩川を渡って、食料を求めにきていました。
下野毛には30軒ほどが暮らしていて、農家が交代で船頭になっていました。菩提寺のお参りや日頃の交通の手段としても使われていましたよ。船は結構手伝いましたね。冬は寒くて大変だったけど、夏は楽しかったです。
多摩川
小学校時代は、学校から帰ったらすぐに多摩川に行って遊んでいました。今のせせらぎ広場の先あたりに「赤岩」って呼んでいた、赤土の具合のいい遊び場があってね。
水が綺麗だったなあ。それが70年前に小河内ダムができてから変わってきたんですよね。泳げたのは中学時代まででしたね。(PDF版の抜粋です)